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デカール顛末(上)

今回はブレーキ/ホイールカバーセットを発売するにあたっての顛末をお話したいと思います。
 
タイトルにもあるとおり、デカールが完成するまでは結構苦労しました。というのも、今まで自作しようなんて考えたこともなく、やってみようとも思わなかったので、必要な知識をまったく持っていなかったのです。ホイールカバーの原型を製作している間、「デカールは大丈夫か?」と頭の片隅をチラッ、チラッとよぎってはいたのですが、まさに「人は自分にとって都合の良い現実にしか目を向けない」を地で行ってしまって、キット付属のデカールを確認せず、「カバーは一回り大きいけど塗装でなんとかなるだろう。」とタカをくくっていました。ようやくそれぞれのパーツの複製のメドもついて製品化を具体的に考え始めたころ、まず、この製作記で紹介しようと考えてデカールを引っぱり出して確認してみたら、予想以上にサイズが合わないことがわかりました。「これは塗装でごまかすなんてレベルじゃないぞ!?・・・やっぱり先に確認しておけばよかった・・・」と結局後悔するハメになりました。
 
「さあ、どうしよう?自作か?」「そういえば、よく『アルプスプリンタで作った自作デカール云々・・・』といったことを聞くな・・・でも何年か前にそのプリンタって生産止めちゃったって聞いたような気もするしな・・・」というような具合で、まずはアルプスプリンタのことは抜きにして何か他に手段は無いか調べてみることにしました。そうしたらインクジェットプリンタで印刷できるものがあるとのことだったので、早速用意していくつか試してみました。とてもきれいに印刷できたのですが、どれも、なんか質感が違う(伸縮性が高かったり、とてもコシがあるなど)、貼り付け位置の微調整がしにくい、貼り付けた後にナイフなどで切り込みが入れられないなどの不具合があってどうにも満足いくものができませんでした。特に今回は、円盤状のパーツの中心に合わせて貼り付けなければならず、パーツの上でデカールをスライドさせられないのは致命的でした。
 
この手段でデカールが調達できれば、とても手軽で安上がりだったのですが、上の理由で泣く泣く不採用となりました。
(続く)

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