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3.262015
タミヤ 1/24 ポルシェ956 PORSCHE956 製作記 その23
さて、今回のポルシェ956製作記では、ホイールカバーを新たに作ったときの様子をご紹介します。
キットに付属しているパーツがあるのに「なんでまた?」と思われるかもしれませんが、まずは実車の画像をご覧ください。
上の白黒画像は、1982年のファクトリーチームのホイールを写したものです。下のカラー画像はカスタマーチームのフロントホイールです。
以下は、細かい話になりますが、ファクトリーチームのホイールの画像は、前後で違うカバーを装着しており、少なくとも2種類のホイールカバーが存在していたと確認することができます。キットに付属しているのは、リヤホイールに装着されている冷却用のフィンが12枚のタイプです。問題はフロントホイールに装着されているフィンの枚数が多いタイプで、こちらのパーツはありません。このタイプは、82年のファクトリーチームと83年以降のカスタマーチームで使われたようです。ファクトリーチームは83年以降、12枚タイプを主に使っているようです。ただ、これらは長いレース中の1シーンにすぎず、たとえばレース中の時間帯であったり、そのときのマシンの状態などによっていろいろな組み合わせを使い分けている可能性が十分に考えられます。
以上のことから、これらのホイールカバーを作れば、それぞれ好みのセットで装着することができると考えました。「モデルカーの見映え」といった観点においてホイールの占める割合はかなり大きいと思います。選択肢が増えれば、自分の好みのパターンを選んで、より満足できる仕上がりになるのではないでしょうか?(カバーを装着しないという選択肢もありますね・・・)
キット付属のものは、残念ながらディスクの径が小さすぎるようで、かつ、ホイールの奥に入りすぎているようです。少なくともタイヤのサイドウォールと同じ位置、もしくはさらに外側にはり出しているように見えます。
オリジナルパーツのダメ出しはほどほどにして、とにかくホイールカバーを作りましょう。
あらかじめ、「ミニ旋盤」でカバーの中心部分となる円筒形状を削り出してあります。その円筒形状の端面にディスクとなるプラ板をエポキシボンドで固定します。
ディスクを仕上げます。
次に、一旦ディスクを取り外して、フィンとなるプラ板を接着していきます。
フィンを一定のピッチで接着するためにテンプレートをディスクに貼り付けます。
テンプレートを目印にしてガイドとなるテープを貼り付け、溝を彫っていきます。
完了。深く掘りすぎるとディスクが変形しやすくなってしまいます。
フィンとなるプラ板を溝にはめ込むようにして接着します。このときディスクはさらに変形しやすくなります。事実、接着剤が乾いたあとディスクが大きく反りかえってしまいました・・・ディスクを固定した状態で作業すればよかった・・・
完了。ここまで結構疲れました。エッチングパーツがあればよかったのに。
フィンの大きさを揃えるために、逆さにして「ミニ旋盤」に固定します。回転中心がずれないように注意します。外径と端面を削れば大きさは揃います。最後に内径を中心部分の円筒形状の外径に合わせて削ります。
ディスクを接着します。
円筒形状の根元から切り離して出来上がり。
フィンが12枚のタイプも同様に作りました。
こちらはキット付属のカバーを取り付けたもの。
今回の製作記でようやく現在の状態に追いつきました。次回は、エンジンベイにもう少しディテールを追加します。
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