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6.292015
タミヤ 1/24 ポルシェ956 PORSCHE956 製作記 その31
今回はファクトリーチームのマシンのタイヤとホイールを仕上げます。
まずは実車の画像から。
こちらはキットのホイール。
リムの形状が少々異なるようです。
わずかな違いですが、やはりホイールは目立つので手を加えます。
いつものミニ旋盤でリング状のパーツを削り出して段差を埋めてしまいます。ほかにもパテで埋めてしまうという手もありますが、削るのが大変で、いびつになる可能性もあるのでやめておきます。
3mmのコレットチャックに芯金をセットする。
いったん取り外した芯金は、くわえ直しても芯ブレがあるのでなくなるまで削ります。(この場合は端面方向をひとツラ挽きます。)
0.5mm厚のブランク材をエポキシボンドで接着します。
始めのうちは角の部分しか刃物が当たらないので材料が暴れます。(回転する羽根に指を当てるような状態。)なので少しずつ削ります。このときいっぺんに削ろうとすると材料が芯金から外れて飛んでいってしまいます。べたで当てずに刃先をわずかに当てて、上から下に送るようにします。そうすれば、「チッ、チッ、チッ」といった具合に少しずつ削れていきます。
もし、この方法を試される場合は、必ず目を保護してください。ちなみに写真は撮影のためにポーズしたのものなので材料と刃物の位置はいいかげんです。
次第に角が取れて円形になってきます。そうなると刃物を当てた時、材料が常に接触している状態になるので材料も暴れなくなります。
寸法を確認します。
外径が削れたら切り離します。写真の方向に刃物を当てるときは特に注意してください。刃物が食い込むと「グルッ」と持っていかれます。私はこれまでスジボリ堂のBMCタガネを2本折りました・・・本来の使用目的からは外れているのですが、これがまたよく切れる刃物なんです!
なんとかカタチになりました。パテ埋めのほうがはるかに安全ですね・・・
続いて塗装です。
たしかこのホイールはマグネシウムホイールだったと思います。写真を見ても微妙な色をしています。
そこで、アップライトを塗ったときの「下地を透過させる」方法で塗装します。
まず下地のシルバーを塗る。
次に、水性アクリルのフラットアースとフラットブラックを混ぜて通常よりもシンナーの量を多めに希釈して、少しずつ吹き付けていきます。このとき下地のシルバーを塗りつぶしてしまわないようにします。
塗料が十分に乾いたら、先に吹き付けた色の配合を変えてより暗い色を作り、今度は全体を筆で染めるように色を置いていきます。(少しジャーマングレーを加えてみました。)
最後にドライブラシをすれば、より立体的になります。
タイヤをセットして完成です。このタイヤはサイドウォールに「DUNLOP TD」のロゴが凸モールドされているので裏面のモールドのない側にデカールを貼り付けてフラットクリアーを吹き付けてあります。
車体に取り付ける。
長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました。
次回はヨーストレーシングのマシンです。
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